
融合タンパク質
IgG抗体は、生体内で新生児Fc受容体(neonatal Fc receptor; FcRn)を介したリサイクリング機構により分解が抑制されるため、血中半減期が長いことが知られている。一方、サイトカインやその受容体細胞外ドメインなどの機能性タンパク質は、血中滞留性が低い(血中半減期が短い)。これらのことから、機能性タンパク質に遺伝子工学的に抗体(IgG)のFc領域と融合させることにより、タンパク質の生理活性を有するとともに、Fc領域に基づく高い血中滞留性(血中半減期が長い)示す融合タンパク質が構築された。